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全員の指示が終わると俺も仕事に取りかかる。
慣れない作業ともあり俺のもとには質問しにくる奴の列が絶えなかった。
集中していたためだろうか?
あっという間に夜となり仕事の終了時間となる。
俺は全員にキリの良いところで仕事を置いて帰宅しろと伝えた。
……。
社員が帰り誰もいなくなった室内。
物音一つしない。
昼間のざわつきが嘘のようだ。
俺は自分の座っていたデスクの角にふと目を向ける。
そこには立て掛けた本の隙間に隠れるように置かれたガムと小さな袋が置いてあった。
……?
気になり持ち上げてみる。
ん?
その袋には文字の書かれた小さな紙が挟まっていた。
なんだこれは?
不思議に思いながらも俺は黙読した。
【杉浦さん、いつも遅くまでお疲れ様です。良ければ食べてください。舞】
――!!
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