黒い炎

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とりあえず俺は朝霧と太一と共にここからの脱出方法を探すことになった。 ばかでかいモニター画面の前に立つと、朝霧がなにやらキーをいじりだした。 「……分かるのか?」 「はい。僕があいつの記憶を全部もらいましたから」 朝霧はきっぱりとそう言った。 共有ではなく、朝霧はもらったと言い切った。 「もうあいつは出てくることはないんだな?」 「……あんな人格の僕はもういませんよ。必要ない感情です」 「……そうか」 朝霧の画面を見る眼差しは真剣そのものだった。 暫くすると今開かれていた図形やグラフが閉じられ、白のイベントや黒のイベントの会場が画面に映った。 「朝霧、これはなんなんっすか?」 「……これが最後のナイトメア。エンディング実行プログラムだよ ――エンディング実行プログラム?
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