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「いずみ~。」
一日ぶりに私を見つけた友里恵は嬉しそうに走ってきた。
「珍しいよね、いずみが学校休むなんて。
昨日はどうしたの?」
「実は、寝坊しちゃって…
どんなに遅くまで起きてても必ず朝は起きれたんだけどね!
昨日は、起きたら昼だったんだ。」
まだ今日もなんだか体が重い。
「もう…いずみは小説ばっかり書いてるから!机にばかりしがみつかないで、たまに運動でもしなよ。」
「そうだね…だけど運動音痴な私が運動なんてしたら余計に倒れちゃうよ。」
友里恵は、チアガールをやってて躍りも上手いし運動神経も抜群。
明るく元気な女の子って感じ。
私はインドアでガリ勉タイプの真面目で大人しい方かな?
大学を休むなんて考えられない。
小説のことになると、いくらでも熱く語れる情熱家でもある。
だけどいつも途中で、友里恵の一言で中断されてばかりだけど…
こんな正反対の性格なのに、なぜか気が合う。
お互いの良いところを認めあっている数少ない私の理解者なのだ。
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