Lesson ③

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 明里も明里で私のメールに何か思うところがあったのが、いつもなら割りとすぐにメールを返してくるのに、その日に返信が来ることはなく、朝になってもそれは変わらずで 「やっぱり探りだったのかな?」  なんて思うしかなくて、やはり心地いいものではなかった。  そもそも男のくせに、というのもなんだけど気になったのなら遠回しに明里を使って探るのではなく直接聞いてくれればいいのに……  余計に村井さんという人間に対して良い印象を持つことができず、このことで明里との関係にも支障をきたすのなら、やはり早々に村井さんとの事をはっきりと終わらせた方が良いのかもしれないと思ってしまった。 ≪そうなんだ。土曜日、予定がないんなら会わないかな?と思ったんだけど、予定があるんならまた今度にするね≫  昼過ぎにやっと返ってきた明里のとってつけたようなわざとらしいメールに呆れつつも<ごめん、また今度ね>と返す私。  こんな腹の探り合いの様なやり取りは、やっぱり喉の奥に魚の骨でも刺さったままの様な嫌な後味を残した。 .
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