10/11
前へ
/40ページ
次へ
       メグが最後の一冊を手渡し、早瀬は背伸びすることさえなく  簡単に押し込む。 「さあって、片付いたな。」  メグは渋々、頭を下げた。 「ありがとうございます。」  いや・・・、と早瀬が口篭り、いきなり、いつも通り横柄になる。 「まあ、お前にしては上出来だから・・・  ・・・・・・今夜は飯、おごってやるよ。」  カチンッと来たものの、疲れ果てていたメグはさっさと背を向けた。 「結構です。  今夜こそは早く帰って、バク睡する予定なんで。」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加