1/20
前へ
/40ページ
次へ

     早瀬がようやく資料庫から出てきてガタンッと席に座り、  さっさと仕事の続きを始める。  忙しいのはお互い様なのに、手伝ってやる物好きさに遠藤は苦笑を落とす。 『・・・・・お前は本当に、女に優しいな・・・。』  さて、と遠藤は時計を見た。  20時半。  もちろん、高田はさっさと帰り支度を済ませ、出て行った。  さすがに最終日まで19時に帰るわけにはいかなかったのだろう。  高田にしては珍しく、こんな遅くまで働いた。  メグもメールのチェックが終わったら帰るつもりのようで  さっきから忙しなくパソコンを操作し、シャットダウンをかけている。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加