第1話

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いつも通り、白と黒のモノトーンカラーで統一された寝室のベッドに横にになりながら物思いに耽る。 近頃の日課だ。 考える事はいつも同じ。 なんて退屈な人生なのだろうか。 高校を卒業してからというもの、進学するでもなく就職するでもない。 起きればコンビニのバイトに行き、終われば帰って今のように物思いに耽る。 そんな毎日の繰り返し。 自分で選んだ道とはいえ、本当に退屈だ。 何か変わった事が起こればいいのに。 例えばこう、天地が引っくり返るような―― そんな事を考えていた矢先、来訪者を告げる音が、高らかに鳴った。
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