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「で、どういう話だったわけ?」
「富豪金髪碧眼巨乳美少女を懐柔して大金持ちのハーレムうはうは」
「片腹大爆笑」
黒髪の彼は鼻で笑い、興味なさげに欠伸をかました。
だがしかし、所謂イケメンに属する啓太であればハーレムも可能だろうか。黒髪をふんわりと立たせ、切れ長の鳶色の双眸。百八十近くの高身長のすらっとしたスタイルに運動真剣抜群、加えて頭脳明晰ときてる。啓太の性格に関しては俺の預かり知るところではないが、教師からも上場らしい。
俺に対しての当たりも考えてくれるとなお良し。まだ首が痛い。
いやしかし、問題は女の方か。
だいたい、なんだよ社長令嬢の大金持ちで金髪で碧眼で巨乳の美少女って。少しは現実を見たまえ。ここ日本という国にだ、そんな二次元と三次元の狭間をうろついていそうな容姿の女が都合よく現れるかってーの。
「そんなオカルトありえません!」
「お前、時々わけわかんないこと言うよな」
しまった。言葉に出ていたとはいと恥ずかしけれ。
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