○ートと異世界。

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急速な落下感に飛び起きる。 ・・・夢。じゃないな。 なんか、よく分かんない森の中にいるし。 何よりも、自分の頭がさっきまであった場所に枕代わりにしていただろう、ティッシュの箱がある。 「お前!!どんだけティッシュ好きなんだよ!!」 ・・・思わず声に出して突っ込んじゃった。 思い出すのは、落ちる途中、俺を落とした穴を覗きにきた女神が見えないようにスカートの中を隠してる時の嘘臭く恥じらう顔。 本当最後までうざかった。 「はー、異世界か。」 ビクッ! とりあえず物音にビビる。 うん、なんかが飛ぶ音だった。 ・・・こわっ。 モンスターとかいるのかな? 自分の姿を見ると部屋着から黒の学ランに変わってた。 武器とかはないな・・・うん、ない。 とりあえず街を目指すべきなのかな。 適当に歩けばどっかに着くかと歩き出す。 「本当なら、こういう時って女の子イベントとかあるもんなのかな。」 まー、神様がギャルゲー的な世界じゃないって言ってたけどね。 「いややーー!!やっぱりムリー!!」 ・・・遠くから、響く女の子の声。 どうしよ、これってイベント発生!? なんか、戦闘の気がするんだけど。大丈夫ですか。
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