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ぐー。
女の子イベントいざ起こりそうになるとビビるぜ。
首をすぼめながらビクビクと声のした方を伺う。
「・・・。」
・・・あー、木の間から遠くになんかでっかいのが見えたんだけど、あれって、ドラゴンじゃね?
なんか、高校の校舎くらいあるんですけど。赤いドラゴン。
あっ、火を吐いた。
・・・ぎゃー!!視界が真っ赤に染まった!!
何コレ!?なに!?なんなの!?
慌ててその場から逃げ出す俺。
「むり!!むり!むり!すいません。勘弁してやん!!神様仏様!!でも、お金が一番大事!!」
後ろからよく分かんない声。
そして、追い越された。
後頭部に金髪のお団子を作った女の子、でっかいリュックを背負ってる。
てーか、走るの速い!!
一気に五メートル位距離があいた。
大きくガシャガシャ揺れるリュック、あんなに重そうなのに・・・、なんか、落ちてきた・・・けん玉!?
「異世界なのにけん玉!?」
思わず呟く。
「へっ!?あーー!!私のけん玉!いやーん!ダンジョンと言う名の駄菓子屋で手に入れた私のけん玉!」
「何それ!?ちゃんとお金は払った!?」
ツッコミながら、落ちてくるけん玉の玉部分を右手で掴んだ俺!
おー!!なんかすごくね!?俺!!
「ふげっ!?」
「いやん!!」
調子にのった瞬間に振り返った女の子と正面衝突。
俺だけが一方的に吹っ飛ぶという謎の現象が・・・
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