○ートと異世界。

3/10
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
ぐー。 女の子イベントいざ起こりそうになるとビビるぜ。 首をすぼめながらビクビクと声のした方を伺う。 「・・・。」 ・・・あー、木の間から遠くになんかでっかいのが見えたんだけど、あれって、ドラゴンじゃね? なんか、高校の校舎くらいあるんですけど。赤いドラゴン。 あっ、火を吐いた。 ・・・ぎゃー!!視界が真っ赤に染まった!! 何コレ!?なに!?なんなの!? 慌ててその場から逃げ出す俺。 「むり!!むり!むり!すいません。勘弁してやん!!神様仏様!!でも、お金が一番大事!!」 後ろからよく分かんない声。 そして、追い越された。 後頭部に金髪のお団子を作った女の子、でっかいリュックを背負ってる。 てーか、走るの速い!! 一気に五メートル位距離があいた。 大きくガシャガシャ揺れるリュック、あんなに重そうなのに・・・、なんか、落ちてきた・・・けん玉!? 「異世界なのにけん玉!?」 思わず呟く。 「へっ!?あーー!!私のけん玉!いやーん!ダンジョンと言う名の駄菓子屋で手に入れた私のけん玉!」 「何それ!?ちゃんとお金は払った!?」 ツッコミながら、落ちてくるけん玉の玉部分を右手で掴んだ俺! おー!!なんかすごくね!?俺!! 「ふげっ!?」 「いやん!!」 調子にのった瞬間に振り返った女の子と正面衝突。 俺だけが一方的に吹っ飛ぶという謎の現象が・・・
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!