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その後二人は他愛ない会話にシフトした。
スーパーを出て別れ際、正義はDVDを夕夏に差し出した。
「はい、これ観てみ。」
「純愛ものですか…」
「たまたまだよ。観たら返却しとけよ。金曜までだから。」
「はいはい。」
正義はまだ完治していない右足をかばいながら自転車にまたがった。
「じゃな。正解わかったら教えてくれよ。」
「はいはい。」
夕夏は駅に向かって歩きながら、肩越しに左手を挙げて返事をした。
電車のシートに座った夕夏は、正義に渡されたDVDを、改めて眺めていた。
「秒速5センチメートルか。。」
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