入学

3/3

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「おはよう。」 多分、先生だろうか。 若いイケメンな先生に挨拶された。 「おはようございます。」 俺は、先生に挨拶をした。 「君は、新入生だね?入学おめでとう。」 先生は爽やかな笑顔で俺に言ってきた。 「ありがとうございます。」 なんか、この人が担任の先生だったらいいなぁ…。優しそうだし。 中学の時はずっと担任は女の先生だったしなぁ…。 「新入生は体育館に集合だからね。」 集合場所は知っていたが、親切に教えてくれた。 「あっ、はい。ありがとうございます。」 俺は、先生にお礼を言い、体育館に向かうことにした。 そして、体育館に着いた俺は、受付の先生に名前を言い、指定された番号が書いてあるクラスの椅子に座ることにした。 ・・・俺は1年2組か。 風早見高校は、全部で4クラスあるらしい。 特別クラスが多い方ではなかった。 まぁ、人の考え次第では、少ないと思う人もいるだろう。 「……えーっと、19番は…あっ、ここか!」 俺の席の隣に、ツンツンヘアーの黒髪のイケメン風な男子が座ってきた。 左耳にはピアスをしていて、チャラそうなやつで………んっ、……口に何かついてるぞ…。 よく見てみると、口に歯みがき粉がついていた。 ……ぷっ。俺は、笑いが堪えられなかった。 「お前、なんで笑ってるんだ?」 …あっ、やべっ。笑ったの気づかれたっ…。 やっぱり、教えとくことにしよう。 「……口に、は、歯みがき粉ついてるぞ。」 俺は、小声でそいつに言った。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加