二話

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この中からあの二人を探すなんて、不可能に近い。 「くそっ! 俺は諦めねぇぞ」 ナナシはシーツの山に突撃し、掻き分けながら二人を探す。 たまに魔法でシーツを吹き飛ばし、次々と山を崩していく。 ここから強力なモンスターの気配がするのは確かだ。 あとは、見つけるだけ。 「っ!」 そのときだった。 手に、固いものが当たった。 「これは……」 シーツの山から引っ張り出したのは、怪しげな頭蓋骨。 そこから、禍々しいモンスターの気配が放たれていた。 「もしかして……これが」 「そうみたいだな。上級モンスターは、骨だけになっても禍々しい魔法力を放つと聞く。その類いだろう」 「そんな……。くそっ、まだ時間はあるはずだ! 他を探すぞ!」 ジリリリリリリリ! 意気込み、部屋を出ようとした瞬間、目覚まし時計のような音が鳴り響いた。 To Next Story
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