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柴多は、上半身を起こして側にあったジーンズを履いてベッドから出た。
タンスを開けて、上にシャツを羽織る。
広い背中、長い脚…いつもの柴多だけど、何か遠い。
「詞!とりあえず、これ着なよ。」
渡されたのは、大きめのシャツ。
「タオル置きに行くからさ。」
そう言って、お風呂場に行った。
私は、渡されたシャツに腕を通すと、長身の私でもブカブカだった。
「やっぱりメンズってデカイんだな…。」
「詞~着た?」
閉めたドア越しに、聞いてくる。
昨日、抱き合ったのに、こうゆうところは気を使ってくれるんだ。
高橋さんなら入って来ちゃいそう…あっ…関係ないじゃん。
「うん…有り難う。もう着てる。」
「入るな!お湯調整しておいたよ。」
「サンキュ…。」
柴多は本当に、優しいな。
でも…悦びより、罪悪感が湧くのは、柴多へのコンプレックスだからかな?
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