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「キュウタ、いる~!?」
「キュウタ、お願いしたいことがあるの!」
キュウタを呼んだのは、ポイとポピーです。でも、お社の中で眠っているキュウタには、ポイとポピーの声が聞こえませんでした。
ポイとポピーが耳をすませていると、お社の中から、キュウタのイビキが聞こえてきました。
「キュウタ、寝てるんだね」
「ポイ、大きな声でキュウタをおこしましょう!」
ポイとポピーが大声でキュウタを呼ぶと、お社の中から聞こえてきていたイビキがピタリととまりました。そして、お社のとびらが開き、暗がりから、サルのキュウタが姿をあらわしました。
キュウタは、ポイとポピーに寝ているところをおこされ、ふきげんそうな顔をして、ポイとポピーをにらみつけたので、ポイもポピーも怖くなり、思わず首をすくめました。
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