第1話

3/19
前へ
/19ページ
次へ
ポイとポピーがソメ婆さんにあいさつすると、ソメ婆さんも、ポイとポピーにあいさつしました。 「こんにちは。まあ、あんたたちは、いつも一緒にいるんだね」 ソメ婆さんがほほえんで言ったので、ポイはうれしそうにいいました。 「あのね、僕たち、いつまでもお友だちでいるんだよ!ずーっとだよ!」 すると、ポピーが、大きくうなづいて言いました。 「私たち、ときどきケンカするけど、いつまでもお友だちでいるの!」 ソメ婆さんはニコニコとゆかいそうにポイとポピーの話しを聞いていましたが、ちょっと意地悪なことを言ってみたくなってしまいました。 「ほんとうにお友だちなのかい? ほんとうにケンカしてもお友だちでいられるのかい? ほんとうかい?」 すると、ポイとポピーはにらむようにソメ婆さんを見て、怒ったように言いました。 「僕たち、ケンカしてもお友だちでいるんだよ!」 「私たち、いつまでもお友だちでいるの!ソメお婆ちゃん、嫌なこと言わないで!」 ソメ婆さんは、ちょっと言いすぎたと反省し、あわてたように言いました。 「あ、ああ、ちょっと言いすぎたね!ごめんよ…そうだ!あんたたちにいいこと教えてあげる。それは、あんたたちが、いつまでもお友だちでいられる方法だよ」 ソメ婆さんがそんなことを言ったので、ポイとポピーは耳をピクッとさせて、ソメ婆さんに聞きました。 「ソメ婆ちゃん、それ、どうやるの?」 「何をすれば、お友だちでいられるの?」 すると、ソメ婆さんは、コホン、とせきばらいして言いました。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加