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彼女、間宮弥生を初めて見たのは鹿鳴館での夜会。
自分は傍らに女を連れていて、彼女は父親と共にいた。
遠巻きにしか彼女を見ていなかったが、その美しさに魅了された。
平たく言うとストレートに好みだったのかもしれない。
文句のない美しさ。
話しかけようとするも彼女はすぐに夜会を後にしてしまった。
それから、その夜見かけた美女は心に棲むようになった。
どんな美女を前にしても、彼女の美しさには敵わないと、いつも彼女と比べていた。
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