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妾腹で混血と本家の者に蔑まされて育った自分は、大人になってまるですべての運を取り返すように、自分にとって良いことが回って来ているように感じた。
そう、自分が東雲の当主になるなんて、夢にも思ってなかったこと。
本家の息子達が揃いも揃って色に走って、梅毒で死に絶えたことから起こった奇跡だ。
まるで今までの復讐をするかのように、好き勝手振る舞った。
東雲の財産を好きに使い、屋敷の中を自分好みに変え、気に入ったメイドを抱いた。
そして最高の女を手に入れることが出来た。
間宮弥生が家に来る日、自分は興奮の絶頂だった。
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