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そんな可笑しなことを自分は口にしただろうか?
不思議な気持ちで彼を見ていると、まだ楽しげに笑ったまま頷いた。
「本当にお前は面白い。分かったよ。
それに本当に手伝ってもらいたい仕事が山とある」
その言葉に安堵し、そして気持ちを入れ替える。
「分かった」
「デスクにお前の椅子も用意したから、そこに座ってくれ。
まず、この書類の翻訳を頼めるか?」
「ああ」
そう言って書類を受け取り、デスクについた。
無心で翻訳していると、コーヒーの香りが鼻をかすめて我に返り顔を上げると、彼がカップを差し出していた。
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