第三話 露見 ―睦月―

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――― ――――― ―――――――― 身体に鈍い痛みが残ることを感じながら、ゆっくりと瞼を開けた。 窓から差し込む朝陽と共に見慣れぬ白い天井と、シャンデリアが目に入った。 テーブルにソファーにベッド。 そうか、ここは使われていない客間。 昨夜この部屋で、あの男に抱かれた。 行為を終えたあと、疲れ切って寝てしまったが、まさか翌朝まで眠ってしまうなんて。 自分は結構図太いのかもしれない。 息をつき、ゆっくりと身体を起こす。
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