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石木はチャイムが鳴っても一向に顔をあげようとしなかった。
ったく・・・あいつはいつまで寝てるんだ。
俺の口からため息が出る。
ほんっとに石木はアホだな。
俺は呆れ顔で石木の席に近寄り声をかけた。
「石木ぃ・・・起きろよ」
だが石木に反応はない。
「石木っ起きろって!おい、石木!」
石木が起きる気配は一切感じられなかった。
なぜ・・・だ?
授業が始まる前まではあんなにクラスを楽しませていたのに、石木になにが・・・?
「・・・どうした」
石木は目をこすりながら顔を上げた。
いきなりのことで驚きを隠せなかった。
「いや、お前・・・起きなかったから・・・」
「は?何言ってんのお前。俺はずっと起きてたぞ」
・・・話の内容が理解できない。
石木は何を言っているんだ?
頭の中がごっちゃまぜになって物事が考えられなくなった。
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