第五話 月光 ―琢磨―

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これできっと睦月は自分の過去のすべてを清算して、海外へと旅立つことが出来るのだろう。 佐和とのすべてを思い出に変えて。 そして自分という存在は、彼の中でどれだけの大きさなのか。 そんな不毛なことを考えながら、窓の外に顔を向けたままの睦月を眺めていた。
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