第五話 月光 ―琢磨―
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―― ―――― ―――――― 「放っておいてくれ!」 滅多に感情を剥き出しにしない睦月が声を荒げて書斎を飛び出し、シンとした静けさの中、深い溜息をついた。 そして弥生が見付かったという事実を振り返り、煙草を咥えながら苦笑した。 いつか来ると分かっていた期限を迎えることになる。 あの少年に囚われ過ぎている自分を何とかしようと必死だった。
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