第五話 月光 ―琢磨―

3/38
前へ
/38ページ
次へ
いっそ手の届かないところにいってくれたらと本気で思い、佐和の行方を調べて、留学の後押しをした。 決して手に入れられぬ幻の花。 それならばせめて幸せになってもらいたいと思ってのこと。 一体自分は何をしているというのか。 ここまで来て紳士ぶりたいわけでもないのに。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1783人が本棚に入れています
本棚に追加