第五話 月光 ―琢磨―
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いっそ手の届かないところにいってくれたらと本気で思い、佐和の行方を調べて、留学の後押しをした。 決して手に入れられぬ幻の花。 それならばせめて幸せになってもらいたいと思ってのこと。 一体自分は何をしているというのか。 ここまで来て紳士ぶりたいわけでもないのに。
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