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一瞬でも、睦月の喜ぶ顔が見たかっただけなのかもしない。
佐和のことを調べ伝えたら、睦月は今まで見せたこともないような表情を見せてくれるのではないかという淡い期待。
だが結果、苦しませただけだ。
そして常に冷静沈着な彼が佐和のこととなると、自分を失う姿に、例えようもなく嫉妬もする。
まるで自分は、自身を虐めては血を流し、睦月への執着を確認して焦がれ悶えるのを楽しんでいるようだ。
この痛みも、甘美に感じているのか。
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