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「・・・・・はい、はい、すいません、失礼します・・・」
後は書類だけか・・・・意外と面倒だな・・・
一通り電話の終わった俺は、トボトボと帰路につく。
すると、俺の目の前に一台の黒い車が止まり、後ろの窓が開き30代位の男の人が顔を出した。
「久しぶり、いや、君からしたら初めましてかな?」
そう言って笑った顔はどこか親父に似ている気がする・・・
「父の友人でしょうか?すみません、告別式はもう・・・」
「ははは、分かっているよ、私も出席したからね。」
「あ、すいません。」
「まあ、そんなに謝らんでくれ、優君も大変だったんだろう、どうだ?乗ってかないか?」
その人がそう言うと同時に運転手さんがドアを開ける。
「・・・・・・・・・・・・じゃあ、失礼します。」
それが俺と塙校長との出会いだった。
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