憧れの異世界転生?

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でもこのまま世界が崩壊したら、折角生まれ直したのに死んじゃうって事だよね。 それは何か面白く無いかも。 親に死なれるのはもう嫌だし、なら引き受けるしか無いじゃないか。 「うん、両親を事故で亡くしてる君なら引き受けてくれると思ったよ」 ……殴っても良い? 全部織り込み済みなのかと思うとイラッとして、そう思ってみる。 「えっ?あっ、いや……駄目……ゴメン」 引き攣った顔でそう言う神様を見ながら、そう言えば一言も喋らないで心を読まれて会話が成立してるな、と気付く。 はぁ。 もう良いよ、わかったから。 お父様が殺されない様にすれば良いんだよね? 「うん。ありがと!」 あ、でも。 「ん?」 私の身体、勝手に動いてるよ? 「ああ、だって急に君の態度が変わってしまうと困るでしょ?オートで今まで通りに振る舞う様にしてあるんだ。慣れたら外すから、風巴の意識とアデリアの意識が馴染むまで、ちょっと我慢してね?」 あー、そう言う事か。 わかった。 「じゃあ、そろそろ戻すよ?また夜にね?それから、僕の事は神様じゃ無くてアポスって呼んで欲しいな、アディ?」 ……うん。また夜にね、アポス。 そう心の中で呟けば、微笑んだアポスの顔が見えた後、目の前が暗転した。
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