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「ん?目の保養、かな?」
「へ?」
バターンッ!
「アデリア!無事か!?」
ルシファーが呆れた所で、部屋のドアが開き、金髪碧眼の少年の天使が飛び込んで来た。
「ミカエル!?」
少年を見たルシファーが叫ぶと、ミカエルと呼ばれた少年は、アポスの結界の中の私とルシファーに気付き、あれ?と首を傾げる。
あ、何か可愛い。
って、この子お父様の使い魔だよね?
ミカエル、って大天使長、だっけ?
「あー、そゆ事か。アディ、無茶すんなよな。クライスが心配してる」
クライス?
キョトンとすれば、お前の父親、と。
ミカエルの言葉に、そう言う名前だったのか、と思っていたら、アポスから念話が入る。
《2人には説明しといたよー。服とか髪とかも綺麗にって思えばそうなるから、いってみようかー》
あ、アポスありがとー。
そう返しながら、身形を綺麗に、と思う。
「へー、ミカエルが居るって事は此処は光の大貴族のお屋敷か」
「そうだけど、お前、何処フラフラしてんだよ」
「気儘に彼方此方」
そんな会話が聞こえて来る。
何だ、仲良いんじゃないか。
と、破れて血で汚れた服は元通りの白シャツとダークグリーンのパンツに、乱れてくすんでいた髪も、整った艶のある綺麗なグレーに変わる。
ボロボロの翼も然り。
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