貴族の生活って

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目を覚ませば、既に起きていた(寝ていなかった?)お父様に連れられて、お母様と、『クリストファー』と名付けられた弟に会いに行く。 「クリスだよ、アディ。可愛いだろう?」 お父様は男の子が生まれて嬉しそうだ。 跡取りだもんね? と。 そこに執事のエルクさんに連れられて、男性とお腹の大きな女性、私より少し大きな男の子と、皆黒髪なのに1人だけ銀髪の私と同じ位の男の子が、部屋に入って来た。 「おめでとう、クライス。跡取りだな」 クリスの顔を見て、お父様にお祝いの言葉を掛ける男性。 「有り難う、ゲオル」 私を降ろして、ゲオルさんと握手をするお父様。 「マテリナも赤ちゃんも、元気で良かったわ」 お腹の大きな女性が、ベッドのお母様に言う。 お母様は『マテリナ』って言うのか。 「有り難う、ユリア。貴女ももう直ぐね?身体は大丈夫?」 女性は女性同士、出産についての話を始めた。 なので銀髪の男の子の所に行ってみようかな? ってあれ? オートの筈なのにアデリアは銀髪の男の子の所に向かって行き、話し掛ける。 「こんにちは」 「こんにちは」 ニコッと笑って話し掛けると、男の子も返してくれた。 あ、やっぱりオートか。 偶々重なっただけなんだね。
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