帝のお仕事

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「僕は子供だから偶々嵌められなかったけど、レオンが痛くない様に壊してくれるならこれから先、僕も安心なんだけどな?」 取り敢えず心の中の突っ込みは置いておいて、ちょっと位痛くてもエイナなら良いけどね、と思いながらレオンに言えば、フウハが言うなら、とエイナの腕輪を触るレオン。 凄く不服そうな顔だなぁ。 と、あっと言う間にポロポロと崩れて落ちていく腕輪の破片。 「あら、全然痛くない!」 「おー、流石レオン!」 頭を撫でて褒めると、クールに、あいつが黒幕?とおじ様を横目で見て尋ねてくる。 お?さっきはあんな事を言ってたけど、ちゃんとお仕事モードなんだね。 「何者かが力を貸してるらしいけど、一応そうかな?」 そう返すと、レオンはおじ様の方に向き直る。 「何で壊せる?しかもこんな子供が。お嬢ちゃんと言い坊やと言い、どうなってるんだ?」 おじ様が呟くとレオンは、そう言う属性だから、と返した。 その時におじ様にはっきりとレオンの顔が見えた様で。 「まさか……闇の大貴族の次男坊、か?何でこんな所に……」 絶対に壊れないと思ってた物が壊されたのと思いもしない人物が現れた事で、思考が働かない様だ。 呆然としてしまっている。 レオンは顔を顰めている。 「何で貴族の貴方がこんな事を?」 あれ、知り合い?
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