帝のお仕事

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とは言うものの、慰め方なんて知らんよ? ま、兎に角話し掛けてみよう。 「人見知りで人と関わるのが苦手って言っても、今までに貴方に歩み寄ろうとしてくれた人が居なかったかな?男も女も関係無く」 そう青年に直接問い掛ければ、青年は今度は聞こえた様で顔を上げて僕を見る。 「学生の時に、3人。男子1人と、女子2人。庶民で、父上が、関わるな、って」 逆らえなくて悔しかったのだろうか、唇を噛み締めながら答える青年。 「ありゃぁ、折角のチャンスをやっぱり父親が潰してるんじゃないか」 僕の言葉に、家柄が相応しく無いだろう、と口を挟むおじ様。 「家柄なんて偉そうな事はもう言えないけどねぇ。それに家柄も調べずにエイナを嫁にとか言った癖に」 馬鹿みたい、と言う僕に、お嬢ちゃんに何がわかる、と苦々し気に呟くおじ様。 「わかりたくも無いね。貴族としての仕事を蔑ろにして保身の為に犯罪までするとか、貴族の資格無いんだから」 そう返した所で魔法陣を描き終えた為、魔力を流して転移をする。 おじ様が此方を睨んでいたけど、僕の代わりに睨み返したレオンにたじろいでいた。 権力には弱いってか? ならこれから王様に思いっきり睨まれて下さいな。 と、希望通り、転移先の謁見の間には既に連絡を受けていた王様が玉座に座っていて、現れた僕達に気付くとおじ様をキッと睨み付けた。 その横に並んだ大貴族当主達と共に。
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