事件の黒幕は

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ポツリと青年が呟くと慌てておじ様が青年を怒鳴り付ける。 この人はチャムガって名前なのか。 そんな呑気な事を思っていた僕。 怒鳴り付けたのは自分が黙秘してきた事を暴露されたから、と思ったのに、そうでは無かった。 迂闊だったよ! 突然苦しみ出したチャムガ。 肌に黒い模様の様な物が浮かんでくる。 って、これ呪いじゃないか! え、呪いってどうすれば良いんだっけ!? 突然の事に頭が働かない。 やだ、どうしよう? 「ルシィ、リオウ、助けて」 イメージでこの2人なら何とか出来るんじゃないかと思わず呟く。 周りも突然の事で驚いて動けずにいる。 「話せば呪いが発動する様にされていたんだ!だから黙っている様に言って有ったのに!この馬鹿が!何の為に私がっ」 拘束されてるからチャムガに近寄れずにその場で泣き叫ぶおじ様。 と、ルシィとリオウが僕を挟む様に現れた。 「どうした?」 ルシィが僕の頭を撫でる。 「呪い、どうすれば良いんだっけ?」 呼んでおいて目も合わせずに尋ねる僕に、僕の目線を辿った先に居た苦しむ青年を指して。 「あれをどうにかすれば良いのか?」 と尋ねながら状態の確認を始める。 「あんな高度な呪い、誰に掛けられたのかな?」 リオウが魔人柄み?と危惧している様だ。
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