6817人が本棚に入れています
本棚に追加
ポツリと青年が呟くと慌てておじ様が青年を怒鳴り付ける。
この人はチャムガって名前なのか。
そんな呑気な事を思っていた僕。
怒鳴り付けたのは自分が黙秘してきた事を暴露されたから、と思ったのに、そうでは無かった。
迂闊だったよ!
突然苦しみ出したチャムガ。
肌に黒い模様の様な物が浮かんでくる。
って、これ呪いじゃないか!
え、呪いってどうすれば良いんだっけ!?
突然の事に頭が働かない。
やだ、どうしよう?
「ルシィ、リオウ、助けて」
イメージでこの2人なら何とか出来るんじゃないかと思わず呟く。
周りも突然の事で驚いて動けずにいる。
「話せば呪いが発動する様にされていたんだ!だから黙っている様に言って有ったのに!この馬鹿が!何の為に私がっ」
拘束されてるからチャムガに近寄れずにその場で泣き叫ぶおじ様。
と、ルシィとリオウが僕を挟む様に現れた。
「どうした?」
ルシィが僕の頭を撫でる。
「呪い、どうすれば良いんだっけ?」
呼んでおいて目も合わせずに尋ねる僕に、僕の目線を辿った先に居た苦しむ青年を指して。
「あれをどうにかすれば良いのか?」
と尋ねながら状態の確認を始める。
「あんな高度な呪い、誰に掛けられたのかな?」
リオウが魔人柄み?と危惧している様だ。
最初のコメントを投稿しよう!