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「多分、ダークエルフ。黒い肌に尖った耳って言った」
呟いた言葉をリオウは拾ってくれて、それなら何とか出来る筈だよ、と僕の背中をポンポンと叩いてチャムガの所へ。
と、黒い霧がリオウの手から出てチャムガに纏わり付いていく。
うーん、呪いには呪いを?
端から見てるととっても禍々しいんだけど、僕はリオウを知ってるから、何とか出来る、って言ったリオウを信じてる。
だけど、それを見て、リオウを知らないエイナとおじ様が慌ててる。
「ちょっと何してるのよ!」
「チャムガ!おい、其処のお前!息子に何をする!」
「はい、ストップ!」
駆け寄ろうとするエイナを止める声。
クライス氏に呼ばれて治療する気満々だった様で既に大天使姿になってるミカエルだ。
って言うかエイナの襟首掴んで止めるとか、大天使のやる事か?
「あいつはフウハの使い魔の魔人だ。呪いならこの中の誰よりも詳しいから、邪魔しないで待ってろ」
「はあっ!?魔人!?」
「ああ。んで、此方は堕天使な。これもフウハの使い魔だ」
いきなり現れた大天使に魔人だとか堕天使だとか言われて、流石のエイナもパニック状態なのか、ポカンとしている。
と。
「フウハ、ちょっと外して大丈夫か?」
チャムガをじっと見ていたルシィが、僕の頭を撫でるを止めて聞いてくる。
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