6817人が本棚に入れています
本棚に追加
ミカエルがルシィを、これ、呼ばわりした事はスルーの様だ。
「犯人を探しに行くの?」
そう尋ねれば頷く。
「気を付けてね?」
今度はルシィの目を見て言えば、そうだな、とフワッと笑う。
「ダークエルフに負ける気はしないが慢心は良くないな。充分気を付ける」
そう言って姿を消した。
呪いを使う相手なら、人質にされると厄介だから1人の方が良いかな?
援軍は要らないか。
なんとか思考力が戻ってきたみたいで、他の使い魔を呼ぶかどうかを考える。
「フウハはやっと落ち着いたみたいだね?」
リオウがそんな僕を見て微笑んだ。
呪いの解除をしながら僕の様子も見てる、余裕なリオウ。
流石だね。
「うん。取り乱してゴメン。来てくれてありがとう」
ちゃんとリオウの目を見てお礼が言えたら 、リオウは黒い笑みを浮かべる。
「彼の呪いは解除したけど、どうせなら呪いを返して、呪いの恐ろしさを身を持って感じて貰おうね。ルシィも迎えに行った事だし?連れて来るのが楽だからね」
「返せるんだ?それは良いね!」
ホッとしたので、思わず笑顔で拍手する僕。
「自分で掛けたのに自分で解除出来ないんだよね、呪い返しは。どんな反応するか楽しみだね?」
最初のコメントを投稿しよう!