事件の黒幕は

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ミカエルがルシィを、これ、呼ばわりした事はスルーの様だ。 「犯人を探しに行くの?」 そう尋ねれば頷く。 「気を付けてね?」 今度はルシィの目を見て言えば、そうだな、とフワッと笑う。 「ダークエルフに負ける気はしないが慢心は良くないな。充分気を付ける」 そう言って姿を消した。 呪いを使う相手なら、人質にされると厄介だから1人の方が良いかな? 援軍は要らないか。 なんとか思考力が戻ってきたみたいで、他の使い魔を呼ぶかどうかを考える。 「フウハはやっと落ち着いたみたいだね?」 リオウがそんな僕を見て微笑んだ。 呪いの解除をしながら僕の様子も見てる、余裕なリオウ。 流石だね。 「うん。取り乱してゴメン。来てくれてありがとう」 ちゃんとリオウの目を見てお礼が言えたら 、リオウは黒い笑みを浮かべる。 「彼の呪いは解除したけど、どうせなら呪いを返して、呪いの恐ろしさを身を持って感じて貰おうね。ルシィも迎えに行った事だし?連れて来るのが楽だからね」 「返せるんだ?それは良いね!」 ホッとしたので、思わず笑顔で拍手する僕。 「自分で掛けたのに自分で解除出来ないんだよね、呪い返しは。どんな反応するか楽しみだね?」
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