事件の黒幕は

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出来るか、とは聞かずにお願いしてみた。 尋問するのをわかってて呪いを返したんだからね。 案の定リオウが涼しい顔で、わかった、と言うと、そんな事が出来るのか?と驚くザイル。 僕が無茶振りしてると思ったみたいだ。 「一時的に呪いの進行を遅らせるだけだから、本当に短い時間だけどね」 そう返すリオウに、ザイルは、なら質問を絞らないとか、と呟いて考え込む。 「うーん、それにしても、尋問するからと思って何倍かにしないでそのまま返したのに、情けないね」 リオウがまた手から黒い霧を出して操作すると、呻くのを止めた塊に向かって冷たい声を落とす。 「な、にを」 ゼイゼイ言いながらリオウに言い返そうとするが、魔人の魔力を感じたのだろう。 「何故、魔人が……私に、味方、したんじゃ」 あー、その言葉で決定か。 「成る程?魔人が手を貸してたか。生憎と俺は彼等とは違う国の魔人でね」 リオウはそう返すと、白い塊と目を合わせる。 リオウの言葉に、違う国?と不思議そうな目を向けたダークエルフは、リオウの冷たい目を見るとブルッと震えた。 「魔国は東西南北の4つの国からなってる。君に手を貸したのは西の国の者。彼処以外は君達が何をしようと手など貸さないさ」 「な……」
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