憧れの異世界転生?

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気が付けば、白い空間。 座り込んで絵本を見ていた、そのままの格好の私が居る。 あれ? 書斎に居たんじゃ無かったっけ? 「君が疑問ばかりになってるから、説明しようと思って呼んでみたんだ」 頭上から男性の声。 お父様とは違う、透明感の有る、涼やかな声? 頭を持ち上げて上を見れば、チラリと目の端に映る金色。 上を向きすぎて後ろに倒れ込む。 ああ、頭が重いんだったっけ。 衝撃を覚悟したけど、後頭部に柔らかい感触。 「ああ、ゴメンね?」 謝る声と同時に上半身が降りてきた。 しゃがんで支えてくれた様だ。 金色の長いサラサラの髪が肩から零れ落ちる。 わお。 テライケメン。 お父様と同じ碧眼も、透明感が有って吸い込まれそう。 で。 背中に純白の翼が有りますですよ。 何でしょう? 神ですか、天使ですか? 頭にわっかは見えないけど。 と。 身体を持ち上げられたと思ったらクルリと向きを変えられ、抱っこされる。 「僕はこの世界、ルインガータの管理神のアポスだ。宜しくね?アデリア。それとも風巴と呼んだ方がしっくりくる?」 目線を合わされてそう言われる。 神様ですか。 「この姿の子はアデリアだけど、私は風巴だよ。何で私、この子の中に入ってるの?」 そう聞けば。
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