修行しなきゃ

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「さ、まずは思い切って神気を解放してみようか?」 笑顔のアスタに言われるがまま、僕は身体の奥の方に押さえ込んでいた神気を、一気に解放した。 暴れ狂う様に放出される、魔力とは違うモノ。 「っ!うう゛っ……う゛ああ゛っ……」 身体が焼かれる様な痛みに、膝をつき踞り呻き声が漏れる。 「フフ、凄いねフウハは。普通なら人間が神気を解放したら絶叫して気絶しちゃうのに。ちょっと呻いただけで暴れまわる神気をちゃんと循環させようとするとはね」 いや、笑い事じゃ無いから! って言うか絶叫して気絶する様な事をいきなりさせるなよ! 少しずつ和らいでいく痛みに、心の中でアスタへの突っ込みが出来る様になる。 ま、アスタには聞こえてるんだろうけどね。 ハァッ、ハァッ、フゥーッ。 荒い息を整えて、神気が身体を循環してるのを感じながらアスタを見る。 ウンウン、と微笑んだまま頷くアスタ。 ……生きてこの部屋を出られるんだろうか……? 空間を遮断してたら誰にも助けて貰えないんだよね。 ルシィもリオウもレイもイレーヌも……声が届かないから来て貰えない。 そう思うと凄く心細くなって、視界が滲んできた。 「可哀想だけど、泣いても出してあげないよ?私は君に死んで欲しく無いんだ。だからハイフに余裕で勝てる様になって貰わなきゃ」
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