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     由紀が問う必要もなく、メグはしゃべり続けた。 「騙してごめんなさい。  でもっ、こうした方がいい、って思いました。  由紀さん、ちゃんと遠藤さんに向き合って下さい。  ちゃんと、男として、それで、ちゃんと答えを出してあげてっ。  ・・・じゃないと、真剣に想っている人に失礼です。」  震える声で続けるメグに由紀は唖然としている様子。    メグの呟きが由紀の心を振るわせる。 「・・・・・逃げ回っている由紀さん、なんてらしくないよ・・・」  由紀は初めて声を漏らした。 「めぐ・・・、あなた・・・」
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