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     メグは公園を連れ立って出て行く遠藤たちを隠れて見送る。  自分にしては上出来、と言い聞かせる。  それでも、ポロポロと溢れる涙はとまる気配はない。  ・・・仕方ない。  これくらいは許されるはずだ・・・。  決して許されない思い。  打ち明けることさえ許されない思い。  その全てが溢れ出す。  由紀と並んで歩ける遠藤が羨ましい。  ・・・堂々と手を伸ばせる遠藤がねたましい。  女であることが、悔しい・・・。
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