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     手を貸したのは、由紀のためじゃない。  遠藤のためでさえない。  ・・・・・・・・・・・自分のため・・・。  この会社に由紀を取り返すために、メグは遠藤を利用した。  ・・・どこまでも利己的な人間。  でも、そうまでしても、メグは由紀の傍にいたかった。  だから、手を貸すことを決めた。  メグは蹲り、嗚咽を漏らす。 「・・・・・・・・・・・・ごめんなさい。」
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