楓~大切な思いで~

8/22
前へ
/685ページ
次へ
「お久しぶりです。」 花火大会……今日なんだ…… 「俺たち、この先の旅館に泊まるんですけど、荷物先においてきます。」 「えっ?あの、お待ちください。ご予約、されたんですか?」 「はい。去年、ここに来た後で」 「すみません。私、話すの忘れてました。 私の妹が旅館の女将をしてまして、花火の後でお泊まり頂けるように、部屋取ってあるんです。 眺めもいい、最高の部屋なので、お客様のキャンセル料は私の方で支払いますので」 『えっ?でも……』 「大丈夫ですよ。話忘れた私が悪いので、それに最高の1日を……送っていただきたいんです。 私と妻の為に、私たちのわがままにお付き合いお願いします」
/685ページ

最初のコメントを投稿しよう!

258人が本棚に入れています
本棚に追加