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キヨシはその言葉に驚いたがすぐに冷静さを取り戻しミサキの目を見つめた。
「何?僕は他に目的があるとでも言いたいのかい?」
「それはわかりませんけどキヨシ君がイダチに入らないって言うのなら……1人で生きていこうとした1人のイビトをお見せしましょう」
「……他に僕みたいなイビトがいたのかい?」
「えぇ人間を滅ぼそうと”している”イビトがいます」
「している?」
「ここでは話せません。場所を変えましょう」
「……わかった」
キヨシは血器を体に取り込みミサキに付いて行った。
しばらく歩くと大きい広場についた、そこには約300人近くのイビトがいた。
「この人たち全員イビト?」
「えぇ……そうです」
ミサキは言うとキヨシはステージに1人の男が立っているのが見えた。その男は話し始めた。
「集まったな……では話を始めるか」
「その前に僕から質問いい?」
「なんだ?あぁ新入りか……」
「あなたはこのイダチのリーダーかい?」
「なんだ、そうだが?」
「私が組織してあの人がリーダーになったんですよ」
「なるほどね」
キヨシはリーダーに質問し、壁によりかかった。
「この中に今日の新入りが何人かいる。その新入り達に話しておくことがある」
(あのリーダー相当強いな……)
「キヨシ君……俺に殺気を飛ばすな」
「わかったんだ、まぁいい……話し続けて」
「……俺は実験体”23番”だ」
「!!」
その部屋にいるみんなが驚いた。キヨシは表情一つ変えずその男の話を聞いた。
「俺はその研究所から逃げられずに死んでいくんだと悟っていた……だが、ある日突然俺の実験されていた部屋に”1番”が入ってきた……そいつの手には俺を痛めつけていた研究員の首を持っていた」
(1番か……)
「1番は俺の手かせ足かせを外し、出るぞと言ってくれた。だが……1番について行ったのは間違えだったとすぐに気づいた」
「な、なにが起こったんですか?」
新入りの1人が23番の男に聞いた。
「事件が起こったのは脱出した後だ……1番は助け出したイビト
たちを殺し始めたんだ……1番はイビト同士で殺しあうと力が強まることを知っていたんだ」
(へぇそんなことあるんだ)
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