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「さっきミサキが僕に見せようと言った理由がわかったよ」
「あぁ……あいつは気づいていたな俺が1番であること」
「ケイ……君は今まで何人のイビトを殺した?」
「今のを含めて56人だが?」
「……なるほど、じゃあ僕がもっと殺せばいいか」
「何を言っている?まるで俺に勝てるみたいな言い方だな」
「さっき言ったろ?力量くらいは量れるって」
「!?……ハハッ!!それは自分が強いと言っていたのか!!」
「何がおかしい?」
「いいや、おごるなよ?」
「おごってなんかいないさ」
「なるほどな」
「まぁさっさと始めようよ」
キヨシがそう言うとケイは大剣のような血器を出した。
「血器は人によって違うんだね、なるほど僕のはあんまりかっこよくないね」
そう言うとケイは大剣の血器を振り下ろした。キヨシは横によけて背中から血器を出しケイに攻撃した。だがケイはもう片方の手でキヨシの攻撃を防ぎ吹き飛ばした。
キヨシは壁に激突し、壁にめり込んだ。
「いったいな……」
「どうだ?これでもまだ自分が強いと言い張るか?」
「君、本当に1番?」
「……!!……そ、そうに決まっているだろう!!この力は最強だ!!」
「うーん、おかしいな力の差はそんなにないよ?」
キヨシはケイをまじまじと見つめた。
「1番ってのはもっと無常にイビトを殺すような奴じゃないかな?」
「じゃあ俺”も”無常にイビトを殺す!!」
「も……?」
「……!!」
「ふ……墓穴を掘ったね。君は1番じゃない」
「うるさい!!」
「56人も嘘だね?」
「う、うるさい!!」
ケイはキヨシに向かい大剣血器を振り下ろした。キヨシはよけずに向かって行きキヨシの血器でケイの手足をもぎ取った。
「ギィヤァァァァァァァァァァァ!!」
「君はまだあんまり痛みを知らなかったんだね。僕は一年間もこれ以上の痛みに耐え続けていたんだよ……」
ケイは床でもだえていた。キヨシは血だらけで四肢がないケイの頭を持ち上げ
「痛みを知れ」
壁に叩きつけた。
ベチャァッ!!
あたりにケイの脳みそと血が汚く飛び散った。
すると、飛び散ったケイの血がキヨシの体に取り込まれた。
「なんだ……こ……」
「それが、血器の力の源よ」
「……!?」
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