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ジジジジジジジジジジジ…
暑い日差しの中セミの鳴き声が響いている。
「うぁぁ……暑いよぉ……」
「バカッ!!暑いって思うから暑いんだって!!」
登校中生徒達は明るく話している。キヨシの性格は明るいほうではなくどっちかと言うと……。
「おい……藤山だぜ……」
「本当だ……キモいよな……マジ学校来るなよな……」
……そうキヨシは”イジメ”を受けていた。
だが、キヨシはこの日常に絶望していなかった。キヨシには将来の夢があるからだ。
~教室~
ガラガラ
「はいっ、今日は皆さんに転校生を紹介したいと思います」
教室に入ってきた教師がそういうと美少女が教室に入ってきた。クラス中の男子が「おぉっ!!」などと声をあげている中キヨシは本を読んでいた。
「森本美咲です、よろしくお願いします」
ニコッとその少女が笑顔を見せると、教師に指定された席に移動した。
……そしてその美咲〈ミサキ〉と言う少女は席に座る直前キヨシと目が合った。
(……?)
その日、キヨシは授業中ミサキと何回か目が合い不思議な気分になった。そんな自分を気持ち悪がって放課後キヨシはすぐに下校した。
■ ■ ■ ■ ■ ■
ミサキは屋上で電話をしていた。キヨシの帰る後ろ姿を見ながら。
「えぇ、彼よ……今夜ね……」
そう言ったミサキは通話を霧独り言を言った。
「藤山清志君……お気の毒にね……」
~その夜~
キヨシはベッドに寝そべりマンガを読んでいた。
ガサッ!!
(……?)
不思議に思いベッドから体を起こし立ち上がった瞬間
バリーン!!!!
窓を突き破りスーツ姿の男が入ってきた。
「うわっ!!何だよっ!!誰だよっ!!」
「藤山清志だな……?」
「それが何だよ」
「そうか……」
(捕まるっ!!)
そう思ったキヨシは部屋の扉を急いで開けて逃げようとした、しかし扉の向こうにはもう一人立っていた。
キヨシは捕まり薬を染み込ませたハンカチを吸わされ眠らされた。
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