プロローグ

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■ ■ ■ ■ ■ ■  あれから何日かたち……。   (僕は……)  目が覚めた時には……。  椅子に座らされ、手足が鎖の手かせ、足かせが付いていた。   (何で……)   「実験体”20342番”目を覚ましました。教授」   「よし……これから実験を開始する」   (実験……!?)  キヨシは驚き恐怖に震えた。   「実験だと!?そんなの……!?」  教授と呼ばれたマスクをした人物はボイスレコーダーのスイッチを押した。   『奥さん……2億円でどうでしょう』   『に、2億!?……』   (母さん!?)   『では3億円ではどうでしょう』   『誰にもばれないんですよね?』   (……!?)   『えぇ……政府が何らかの理由でいなくなったということにします』   『じゃあ、息子を持っていってください』   (あぁ……僕は元々独りか……)  キヨシがぐったりとすると、教授は研究員にキヨシの体を抑えさせた。キヨシは我に帰り   「や、やめろっ!!」  暴れても、力が強く教授はキヨシの右腕に謎の薬品を注入された。   「グッ!!」  薬品が流れ込むと同時に体中に痛みが走った。  ビチャァッ!!  キヨシは床に吐血した。大量の血が床を覆った。   「ハァ……ハァ……」   「教授……」   「構わん……続けろ」  教授はそう言うと研究室から出て行こうとした。すると、研究員が教授を呼び止めた。   「教授っ!!目が赤くなってます!!」   「変異が見られたかっ!!」   「痛みを与え続けろ!!」  教授がそう言うと研究員は大きいペンチを持ってきた。キヨシは焦りながら研究員に聞いた。   「な、何をする気だっ!!」  研究員はそのペンチでキヨシの足の親指をつかみひねった。  ブチィッ!!ブシャッ!!ビチャァ!!   「ギャァァァァァァァァァァァァァァァ!!」   「うるさい化け物っ!!」  研究員は今度はナタを持ってきた。   「な、何を!?や、やめろ!!やめてくださいっ!!……」  ザクッ!!グチャッ!!ボトッ!!ビシャァァァァァ!!   「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」  キヨシの腕が床に落ちキヨシの叫び声が研究室に響いた。
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