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あれから何日かたち……。
(僕は……)
目が覚めた時には……。
椅子に座らされ、手足が鎖の手かせ、足かせが付いていた。
(何で……)
「実験体”20342番”目を覚ましました。教授」
「よし……これから実験を開始する」
(実験……!?)
キヨシは驚き恐怖に震えた。
「実験だと!?そんなの……!?」
教授と呼ばれたマスクをした人物はボイスレコーダーのスイッチを押した。
『奥さん……2億円でどうでしょう』
『に、2億!?……』
(母さん!?)
『では3億円ではどうでしょう』
『誰にもばれないんですよね?』
(……!?)
『えぇ……政府が何らかの理由でいなくなったということにします』
『じゃあ、息子を持っていってください』
(あぁ……僕は元々独りか……)
キヨシがぐったりとすると、教授は研究員にキヨシの体を抑えさせた。キヨシは我に帰り
「や、やめろっ!!」
暴れても、力が強く教授はキヨシの右腕に謎の薬品を注入された。
「グッ!!」
薬品が流れ込むと同時に体中に痛みが走った。
ビチャァッ!!
キヨシは床に吐血した。大量の血が床を覆った。
「ハァ……ハァ……」
「教授……」
「構わん……続けろ」
教授はそう言うと研究室から出て行こうとした。すると、研究員が教授を呼び止めた。
「教授っ!!目が赤くなってます!!」
「変異が見られたかっ!!」
「痛みを与え続けろ!!」
教授がそう言うと研究員は大きいペンチを持ってきた。キヨシは焦りながら研究員に聞いた。
「な、何をする気だっ!!」
研究員はそのペンチでキヨシの足の親指をつかみひねった。
ブチィッ!!ブシャッ!!ビチャァ!!
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「うるさい化け物っ!!」
研究員は今度はナタを持ってきた。
「な、何を!?や、やめろ!!やめてくださいっ!!……」
ザクッ!!グチャッ!!ボトッ!!ビシャァァァァァ!!
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
キヨシの腕が床に落ちキヨシの叫び声が研究室に響いた。
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