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「痛くないよ?」
「キヨシ君……」
「僕は……僕は……」
「言ってみて?」
「殺シガ心地良インダ」
キヨシは四本の血器でミサキを突き刺した。
「八八八八八八八八八八八!!」
「私もしぶといのよ……」
「なかなかだな……」
「キヨシ君、ごめんね」
「……?」
キヨシは頭がグラッとした。
「君……」
「私の血器はどんなイビトでも麻痺させる能力があるの」
「そんなの……セコイだろ……」
「ごめんね」
~しばらくして~
「う……うぅん……」
「目が覚めたのね」
「あぁ……冴えてるよ!!」
キヨシは血器を出した……が周りにいたイビトがキヨシに血器を向けていた。
「チッこいつら全員イビトか……」
「そうです、私が組織した”イダチ”という組織です」
「組織……」
「キヨシ君、あなたをこの組織に迎え入れ……」
「いらない」
「何でですか?」
「僕を外に出せ」
キヨシはミサキをにらみつけた。ミサキはひるまずに話を続けた。
「キヨシ君一人では生きていけませんよ?」
「そんなことわからないじゃないか?」
「おいっ!!ミサキさん!!こいつに礼儀ってものを教えてやりましょう!!」
「ん?なんだい?殺るの?」
キヨシは目の前で血器を構えている大男に殺意を向けた。だがミサキは冷静に言った。
「ショウさん……喧嘩はダメですよ?」
「喧嘩じゃないですよっ!!」
「私のいったことがわかりませんでしたか?」
(……殺気)
ミサキはショウと呼んだ大男を殺気で黙らせた。キヨシはにやけ顔で思った。
(こいつ……リーダー格だな)
「キヨシ君、イダチに入らないならこちらにもやり方がありますよ」
「じゃあそのやり方ってのを見してもらうよ」
「ショウさん、みんなを連れてきなさい」
「え……あ……はい」
ミサキがショウに命令するとショウは急いでキヨシのいる部屋から出て行った。
「さて……キヨシ君は何故そんなにイダチに入りたくないのですか?」
「僕は1人がいいんだ」
「果たして本当にそうですかね?」
「……!?」
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