カヅキによる終焉

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手を、手を離してはダメ。 ほら、ぎゅっとつないで。 眩い光の中で、ぽわぽわと毛羽立ったような声が聞こえて僕は姫の手をぎゅっと握った。姫もすぐ僕の手をぎゅっと強く握り返した。 さあ、目を開けて。 お互いの顔を見て。 えー無理だよ。だってほら目、閉じてるのに瞼の裏がちかちかするくらいに眩しんだよ。目なんか開けられないってば。 ……。えーっと……。 それは……困ったな。 グリーンフラッシュの間じゃないと…… ともかくぱっちりと開けたまえ。 そして、お互いの顔を見るんだ。 もう!人の話、聞いてる?眩しすぎだって言ってるでしょ?目、開けんの無理だってば。 やだやだやだやだぁ。 見てくれないと困るぅ。 王子のい・け・ずぅ。 「……。なっ」 んもっもごもごもごもごっご! (何その、駄々っ子みたいなもの言い!)
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