第1章【再開】

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「へぇ………そうなんだ。 いまさらファミリーネームで呼ぶのもどうかと思うし、今のままファーストネームで呼ぶわ。ユウヤ」 あれ?くん、は? 「ええ、僕の方もマリカさんでよろしいですか?」 紳士的に。 紳士的に答える。これは男子校に通う高2男子(俺限定かも)の得意技だ。 男子校だろ?女子の免疫落ちるだろ? あれ?中学までの俺って女子とどう接してたっけ? ってなる。 それで、高校で出してる素の俺だと、かなりヤヴァイし……… つーわけで、偽りのキャラを演じきるしかないのです。 「いえ、マリカさんではなく、マリーと呼んでくださいね。 あと、敬語はなしでお願いね」 敬語はなし………だと? よし、がんばれ俺。 「わかった、マリー。 よろしくお願いしますね。 ああ、俺はたまに素で敬語が出るからそれは勘弁しておくれよ」 そう言ったとき、マリーのどこかに違和感を覚えたが、初対面だし、違和感感じるのは当たり前だよな。と言う判断を下した。 俺はベッドから立ち上がると、本題を口にする。 「ところでさ、今って……言うか、これってどういう状況?」 すると、マリーは待ってましたと言わんばかりに語り始めた。
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