魔王さまのダンジョン

初めてのまおーさま

「さて魔王さま、どのように攻略されますか？」

「んー、あ。ウインドウって外でも開ける？」

「えぇ、基本何処でも可能ですし、ダンジョン内のモンスターを呼び出すことも可能です。しかし注意が二つ
まず人目のあるところでやると空中を触って何か呟いてる変な人になるので周囲を確認してからご利用を。

二つ目はレア度がモンスターについており、一定のレア以上だとDPを消費するのでご注意を」

「分かった。ウインドウ…モンスター召喚、スライムを十体…決定。
ダンジョン内のゴブリンパーティのみ呼び出し」

『ギ！ギギィ』

「ゴブリン達、同族を倒すことになるが戦ってくれるか？」

「魔王さま、ゴブリンはグループで縄張りを持っており、他の縄張りのゴブリンは敵と見なします。これは至る所の文書に書いてあるはずですが…」

「………知ってたよ？知ってるけどゴブリンに一応確認しただけだよ？うん」

レイの額に汗が浮かび、目は泳ぎ。音の鳴らない口笛を吹いている

しかしルロイは

「流石魔王さま！配下に態々気を配る優しさ！
ゴブリン達、魔王さまのお気持ちに応えるのですよ！」

『ギギギィー！』

壮大な勘違いをしていた