初めてのまおーさま

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「じゃあ行くぞ」 レイは目の前にあった錆びた扉を開けた。 「ブォォオオァァァアァァァァ」 「ッ!……この鳴き声はオークか?」 「オークはオークですがパワー型のオークのようですね」 「パワーねぇ……なら、ゴブリン達へ指示をする。剣士は攻撃に注意、スキがあれば攻撃を、盾は剣士の補助を。 弓はなるべく離れて頭を狙え、ヒーラーは剣士と盾に回復魔法を、時々攻撃魔法も頼む」 「魔王さま、パワータイプの短所はスピードが遅いことです。スピードがある魔法か身体強化をお勧めします。 迸る闇の光“ダークライトニング” 闇に染まりし血の捧げ“闇血刺”」 ルロイが詠唱を唱え終えると黒く怪しく光が足に纏わりつき、手には血で出来た剣が握られていた 「分かった。 疾き事風の如し“風魔” 燃え盛る事火山の如し“炎火”」 今度はレイが詠唱を唱えた。 レイの足元に風が起こり土埃は舞い、手の周りには幾つもの炎の玉が揺らいでいた
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